佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

「若生おにぎり」と「トマトとモッツァレラチーズの味噌汁」

 本日の厨房男子。

 朝餉に「若生おにぎり」と「トマトとモッツァレラチーズの味噌汁」を作りました。津軽名物の「若生(わかおい)昆布」は1年目の春先に収穫した、薄くてやわらかい昆布。今は収穫時期ではないので昨年春に収穫された物だが、一足先に春を味わいたく取り寄せた。春待ち気分が高じてのフライングといったところ。

 この昆布は拡げれば光が透き通って昆布の緑が鮮やかに見えるほど薄い。煮物料理に使うのも良いのだが、一番おいしい食べ方は拡げた若生昆布で炊きたて熱々のご飯を包み込む「若生おにぎり」。太宰治の大好物で、太宰はしょっちゅう夜食に作ってもらっていたと聞きます。薄くてやわらかいとはいっても昆布、けっこう強い歯ごたえがあるが、繊維に沿ってかぶるとプツッとかみ切れる。昆布の旨味と塩味で包み込んだ炊きたてご飯のおいしさは想像をはるかに超えている。ごはんの湯気とともに鼻に抜ける磯の香りがたまりません。本当の贅沢とはこのようなことをいうのだと思います。

 

 今朝の味噌汁の具はトマトとモッツァレラチーズにしてみました。ごはんと昆布の組み合わせと同様、味噌とチーズもベストパートナーといえます。