久しぶりに「馳走ぜん」で呑みました。店が移転してからなんとなく足が遠のいていました。前の店は少々手狭すぎたが居心地が良かった。今の店は居酒屋としては広すぎてなんとなく落ち着かない。やはりうらぶれたオジサンには狭い穴蔵のような店で、背中をまるめて呑んでいる姿が似合うのだ。いや、私とて背筋を伸ばしてキリッとしていたいし、その方がかっこいいに違いないのだが、ついつい杯を口から迎えに行ってしまうのだ。仕方が無いではないか。
カウンターに腰掛け、大将に「お任せで。酒を飲むので量は少なめでいいです。酒は楯野川」と告げて、あとは本を読みながらちびちびやる。いやグイグイやる。
大将も心得たもので、私が好きそうなものをジャストのタイミングで出してくれる。店は移転しても、このあたりの間合いは変わらない。
来月21日の祝日夜に店のスペースを使わせていただくお願いを快く引き受けてもらって、ほろ酔い気分で辞去。