佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

マンズワイン テイスティング 於:京都「下鴨茶寮」

2019/03/10

 

 本日はキッコーマンさんのお招きでマンズワインテイスティングをさせていただきました。

 「ソラリス」シリーズの醸造責任者であり、マンズワイン株式会社の社長でいらっしゃる島崎大氏自らが解説していただけるという贅沢なひととき。下鴨茶寮の春らしい料理とともに堪能いたしました。

 テイスティングしたワインリストと所感です。ワインに詳しくないので、見当違いなことを書いてしまうかもしれませんが、どうかご寛恕ください。

  • 酵母の泡セック(Kobo-no-Awa Methode Charmat Sec)
    山梨県甲州種のスパークリングワイン。密閉したタンク内で酵母による二次発酵の際に出る炭酸ガスをそのままワインに溶け込ませる製法(シャルマ方式)。セックというのはドライの意のフランス語だそうです。キリッとした口当たりが爽やかでした。
  • 酵母の泡ロゼセック(Kobo-no-Awa Rose Methode Charmat Sec)
    同じくシャルマ方式で醸したスパークリングワイン。山梨県産マスカット・ベーリーA種を使い、美しい桜色をしており春らしさを感じる一本。イチゴのような甘い香りが華やかさを添える。多くの女性の心をつかみそう。
  • ソラリス信州シャルドネ・メトッド・トラディショネル・ブリュット 2009(Solaris Shinshu Chardonnay Methode Traditionnelle Brut 2009)
    小諸ワイナリー周辺の畑で獲ったシャルドネで醸した白。樽発酵で造ったワインを、10年近くびん内二次発酵させた辛口スパークリング。複雑な味とキレが楽しめる逸品。ブリュットというのは糖分添加の少ない辛口のカテゴリーだそうです。なるほど勉強になります。
  • ソラリス信州小諸シャルドネ樽仕込 2017(Solaris Shinshu Komoro Chardonnay 2017)
    小諸ワイナリーの自家圃場(40年近く作ってきた安定した圃場)で一本の木になる葡萄を三分の一程度まで収量制限して育てた葡萄で醸すことで味わいの濃い仕上がりになっている。辛口ながらふくよかな味わい。ソラリスシリーズのフラッグシップともいうべきワイン。
  • ソラリス信州カベルネ・ソーヴィニヨンメルロー東山ラ・クロワ 2016 (Solaris Shinshu Cabernet sauvignon / Merlot Higashiyama La Croix 2016)
    カベルネ・ソーヴィニヨンという品種は遅く熟すタイプなので、小諸より南にあり暖かい上田市東山地区の畑で育てているのだそうです。酸と渋みが適度で、エレガントで軽やかな飲みやすい赤ワインだと感じました。メルローとのブレンドのなせる技か。
  • ソラリス信州小諸メルロー 2016 (Solaris Shinshu Komoro Merlot 2016)
    これも厳しい収量制限をしたうえで、完熟した果粒のみを厳選して醸した赤。濃い赤が美しい。ふくよかな味わい。じゅうぶんおいしいのですが未だ若いかもしれません。もう4~5年経てば最高の味わいになるのでしょう。
  • ソラリス信濃リースリング・クリオ・エクストラクション 2017 (Solaris Shinano-Riesling Crryoextraction 2017)
    信濃リースリングシャルドネリースリングを交配させた品種だそうです。クリオ=「冷たい」、エクストラクション=「搾る」の意だそうです。収穫した葡萄を冷凍庫で凍らせて、溶けてくるところ(糖度の高いところ)を使って、濃厚な甘みを持つリッチなテイスト。

 

 ここからは食事とともに。

 下鴨茶寮、弥生の献立です。

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 食事しながら饗されたワインはこの2本。

  • ソラリス山梨甲州シュール・リー 2017 (Solaris Yamanashi Koshu Sur lie 2017)
    シュール・リー法についてどういう風に聴いたかよく覚えていないのですが、ネットで調べたところ「発酵終了後、発生した澱を取り除かずにそのまま発酵容器底部に残し、ワインと一緒に数ヵ月保存する事で更に複雑味、旨味を引き出す製法。ロワール地方、ペイ・ナンテ地区のミュスカデ種や、日本の甲州種でよく用いられる」とのこと。印象として酸味のきいたスキッとした味わいの白。確かに和食にぴったりです。これは刺身を食べながら飲んでも合います。
  • ソラリス信州千曲川メルロー 2015 (Solaris Shinshu Chikumagawa Merlot 2015) 
    千曲川流域に広がる小諸市上田市で育ったメルロー種で醸した赤。今日、いただいた赤の中では一番軽いタイプでした。これも和食料理を引き立てる酒ですね。グッチョイス!

 

 食事は碓氷豆、こごみ、筍、蕗、菜の花などを使った、春をふんだんに感じられるもの。和食に合う辛口ワイン。普段は日本酒ばかり飲んでいる私ですが、ソラリス・シリーズなら数種買い置いて楽しみたいと思いました。