佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

四金会

2019/11/22

 毎月第四金曜日は読書会に出席します。その名を「四金会」と言います。今月の課題図書は『赤めだか』(立川談春・著/扶桑社)。私が推薦しました。

 

赤めだか (扶桑社文庫)

赤めだか (扶桑社文庫)

 
赤めだか

赤めだか

 

 

 8年前の昨日、談志は逝った。立川流一門の弟子たちがいかにして談志(イエモト)に育てられたか。いかに談志(イエモト)に心酔していたか。本書を読むとそうしたことがひしひしと感じられる。「修行とは矛盾に堪えることである」「落語とは人間の業の肯定である」「嫉妬とは己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為」談志(イエモト)の言葉がまざまざと蘇り、この時代にあってさらに輝きを増す。