佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ぶらり散歩_北区十条「けんぞう」の鯛焼きと北区立中央図書館

2019/12/05

 前夜はU2のステージを楽しみ赤羽に宿泊。ラッキーなことに今晩のステージもあたっている。はてさて昼をどう過ごすか、ホテルに籠もって本を読むのも良い。今読んでいるのはドン・ウィンズロウの『ザ・カルテル』である。これはむちゃくちゃおもしろい。しかし、せっかくの東京である。じっとしているのはもったいない。昼呑みで酒呑みの聖地と称される赤羽を堪能するのも良い。そそられるプランだ。しかし昼から酔いどれていては夜のステージを存分に楽しめない可能性がある。私は呑み始めればとまらなくなる傾向がある。危険だ。やめた方が良いだろう。ということで散歩することにした。Googleマップを開くと南のほうに☆印がある。もちろん私が付けた印である。赤羽駅から一駅の十条駅近くにある北区立中央図書館である。確か以前、魅力的な図書館を特集した雑誌に載っていた図書館である。行き先は決まった。

 十条駅を降りて図書館に向かうと、駅すぐ近くに鯛焼き屋があった。「鯛焼き専門店 けんぞう」とある。日本一分厚い鯛焼きというふれこみである。小倉あん、クリーム、塩入り小倉あんとメニューがあり、すべて一ヶ150円であった。小倉あんを二つ買い求めた。

 十分ばかり歩くと自衛隊の駐屯地があり、その南に北区立中央図書館があった。煉瓦造りの美しい図書館である。姫路に市立美術館があるが、それも煉瓦造りで、軍用施設を活かして造った建物なので、これは元軍用施設に違いないとわかった。中に入って確かめてみるとやはりそうであった。もともと日本陸軍が使用していた東京砲兵工廠銃包製造所であったとのこと。つまり弾丸を製造していた工場ですね。

 美術館の玄関前にある公園も葉が色づき美しい。天気も良いので外のベンチに腰掛けてドン・ウィンズロウ『ザ・カルテル』を読むことにした。朝飯を食っていないので、その前に鯛焼きを食う。流石に日本一分厚いというだけあって食い応えがある。632ページあるほんと同じ厚みである。鯛焼きというより大判焼きに近い。この鯛焼きは尻尾から食べた方が良い。いつものクセで頭からがぶりとやったら尻尾から餡が出て来た。餡もたっぷり入っているのだ。

 図書館の中も赤煉瓦がいかしてあって良い雰囲気。こういう図書館が家の近くにあれば良いなあ。老後を過ごすには良い図書館の近くというのが第一条件ですな。そう、毎日でも通いたくなる風情のあるこのような図書館が理想です。