佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『BOOK MARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』(金原瑞人・三辺律子:編/CCCメディアハウス)

『BOOK MARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』(金原瑞人三辺律子:編/CCCメディアハウス)を読みました。図書館から借りた本です。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

最近の翻訳小説の中で特におすすめのものを選んで紹介している大人気のフリーブックレット「BOOKMARK」が本になりました!
各書籍の紹介は、その書籍の翻訳家が自ら執筆。
また、各号の冒頭には、著名作家による書き下ろしエッセイも。
「翻訳物ってこんなにおもしろいんだ」と思っていただける1冊です。

1これがお勧め、いま最強の17冊
【エッセイ】この間した、翻訳のこと──江國香織
2本に感動、映画に感激
【エッセイ】おもしろい物語に出会ったら、ついでに原作にも手を出してしまおう──ひこ・田中
3まだファンタジー?ううん、もっとファンタジー
【エッセイ】世界に魔法をかけた物語──松岡祐子
4えっ、英語圏の本が1冊もない!?
【エッセイ】好きな小説とそうではない小説──東山彰良
5過去の物語が未来を語る
【エッセイ】せめて忘れないために──深緑野分
6明日が語る今日の世界
【エッセイ】SFって、政治小説?──星野智幸
7眠れない夜へ、ようこそ
【エッセイ】クラシックホラーファンタジーとのっぺらぼう──恒川光太郎
8やっぱり、新訳!
【エッセイ】気合と気合と気合──町田康
9顔が好き
【エッセイ】翻訳小説の装丁と人工甘味料──川名潤
10わたしはわたし、ぼくはぼく
【エッセイ】呼吸のしやすい世界へ──松田青子
11ListentoBooks!
【エッセイ】行間から溢れる音楽──村上春樹
12これ、忘れてない<?br>【エッセイ】人間というだらしない存在──佐藤亜紀

「BOOKMARK」鼎談金原瑞人×三辺律子×オザワミカ

 

翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

  • 作者:金原 瑞人,三辺 律子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2019/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 良い本に出会いたい。私は暇さえあれば本を読んでいる。鞄の中にはいつも文庫本が二冊入っている。一冊は読みかけの本。もう一冊はその本を読み終えてしまったときの予備だ。旅行に行くときにはその期間に応じて持ち歩く本の冊数は増える。そんな私にとって良い本探しは大切な作業であり、喜びの時間であり、時間が全然足りないもっと時間をと絶望の嘆息をもらす時間でもある。
 本書は翻訳物海外文学を紹介するフリーペーパー『BOOK MARK』を本にまとめたものだ。編集者や翻訳家がそれぞれイチオシの本を紹介しているのだから、取り上げられた本はそれこそ粒ぞろいだ。オススメのポイントを熱く語ってある。
 読みたい本を選んでリスト化した。そぎ落とすのが大変であった。特にSFのジャンルで紹介された本はほぼどれも外せないと思えるものばかり。ヤバイ。かなりヤバイ。選んだ本が多すぎるようだが私としては断腸の思いで絞り込んだ結果である。
 ちなみにケン・リュウの短編「紙の動物園」はamazonKindle版 (電子書籍)『紙の動物園』 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)で試し読みできると紹介してあった。私も試し読みしてみたのだが、本をすべて読まなくても、この一編だけ読んだだけでも値打ちがあった。
【私の読みたい本リスト】
パールストリートのクレイジー女たち (集英社文庫)

パールストリートのクレイジー女たち (集英社文庫)

 

  

夜中に犬に起こった奇妙な事件 (ハヤカワepi文庫)

夜中に犬に起こった奇妙な事件 (ハヤカワepi文庫)

 

 

トラベリング・パンツ

トラベリング・パンツ

 

  

シカゴよりこわい町

シカゴよりこわい町

 

 

彼女のためにぼくができること (YA Step!)

彼女のためにぼくができること (YA Step!)

 

 

  

肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)

肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)

 

 

漂泊の王の伝説

漂泊の王の伝説

 

  

エルフギフト〈上〉復讐のちかい (ポプラ・ウイング・ブックス)
 

  

魔人の地 (嵐の王1) (創元推理文庫)

魔人の地 (嵐の王1) (創元推理文庫)

 

  

魔女の愛した子

魔女の愛した子

 

  

バルザックと小さな中国のお針子 (ハヤカワepi文庫)

バルザックと小さな中国のお針子 (ハヤカワepi文庫)

 

 

神なるオオカミ・上

神なるオオカミ・上

  • 作者:姜 戎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/11/29
  • メディア: ハードカバー
 

 

水滸伝 上 替天行道

水滸伝 上 替天行道

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2016/02/18
  • メディア: 単行本
 

   

コミック密売人 (STAMP BOOKS)

コミック密売人 (STAMP BOOKS)

 

 

真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス)

真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス)

 

 

シェイクスピアを盗め!

シェイクスピアを盗め!

 

  

月にハミング (児童単行本)

月にハミング (児童単行本)

 

 

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

 

  

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 

  

 

シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF)

シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF)

 

 

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

 

 

茶色の朝

茶色の朝

 

  

ギヴァー 記憶を注ぐ者

ギヴァー 記憶を注ぐ者

 

 

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

 

  

スノードーム

スノードーム

 

  

ハンガー・ゲーム 上 (文庫ダ・ヴィンチ)
 

 

フィフス・ウェイブ (集英社文庫)

フィフス・ウェイブ (集英社文庫)

 

 

まだなにかある(上)

まだなにかある(上)

 

 

犯罪 (創元推理文庫)

犯罪 (創元推理文庫)

 

  

さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)

さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)

 

  

ヴェサリウスの秘密 (集英社文庫)

ヴェサリウスの秘密 (集英社文庫)

 

  

ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

  

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

 

  

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

 

  

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

 

 

月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

 

 

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

 

  

 200冊ほどの本が紹介してあったが、そのうち私が読んだことがあるものは『解錠師』(スティーヴ・ハミルトン)『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)『幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク)『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(フィリップ・K・ディック)とわずか4冊のみ。まだまだ私は読むべき本を全く読めていないに等しい。名作との呼び声高い『星の王子さま』も『月と六ペンス』も『フランケンシュタイン』も読んでいない。こんなことでは恥ずかしくて表を歩けやしない。老い先はさほど長くはないだろうに困ったことである。読まずに死ねるかと強い心を持ちつつコツコツ読んでいくしかあるまい。
今年は海外文学をたくさん読むことになりそうだ。