昨日は記憶を無くすほど酔っぱらってしまった。飲み始めの時間帯は記憶があるが、途中から記憶が無い。どうして帰ったか、どうしてベッドにたどり着いたか不明である。誰かに迷惑をかけなかったかといささか不安になる。下手な飲み方をしたものだと自己嫌悪に陥る。こんな日は酒飲みの師匠、神様、仏様、太田様の本を読んで正しい酒の飲み方を学ばねばなるまい。
「ニッポン居酒屋放浪記−疾風篇」、立志篇につづく居酒屋放浪の旅第二弾である。今回は、高知→山形→長崎→横浜→徳島→函館→鹿児島→東京下町→大分→水戸→富山と太田和彦師匠が飲み歩く。
- 作者:太田 和彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
読み進むうちに昨夜あれだけ飲んだのにまた居酒屋に行きたくなる。しかし、一人で居酒屋というのもなと大阪の街をうろついているあいだに帰りのバスの時刻が迫ってきた。まだ30分あるからグランヴィア大阪のbar「SANDBANK」でドライマティーニでもと思ったが、あわただしく時間を気にしながら味わったのではバーテンダーに失礼だと思い直し缶ビールを片手にハイウェイバスに乗車。車中でビールをちびちび飲みながら太田氏ののんだくれ珍道中を羨ましく読み切った。
今回の訪問先で私も行ったことのある街は長崎である。太田氏も仰るように長崎には美人が多い。思案橋の先の飲み屋街も良い。といっても、私は20年ほど前に一度行ったきりなのだが。その時に入ったスナックの姐さんがすばらしかった。さっぱりした気性、美人、スタイルよし、色気もある。男を立ててくれる気遣いのできる姐さんだった。そういえば別れ際に「明日はかいるんやね、そんなら」とそっとあるプレゼントをしてくれたっけ。プレゼントといってもモノをくれたのではない。私の心の中に今も残る素敵なプレゼントだった。もう一度長崎を訪れたい。思案橋の先をぶらついてみたい。長崎出張ないかなぁ。
日記を書いていると、酒が欲しくなってきた。冷蔵庫にきりっと冷えたゴードンドライジンと酢橘があったな。ジンに酢橘を搾って飲むとするか。音楽は何が良いかナ。シミケンさんから教えてもらったカーラ・ブルーニを聴こう。