佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

高砂市荒井町「本家串焼 忠助」で美味い酒を飲む

 最近、SNSを通じて知り合ったKさんのお誘いで、高砂市荒井町は「本家串焼 忠助」で美味い酒をいただいた。入店して右手にお酒を冷やした冷蔵庫があったので、見るともなく目をやると「十四代」「飛露喜」などのラベルが目に入ってきた。その時点で今日が良い日になったことを確信。Kさんありがとう。うれしいッス。
 Kさんと生でお会いするのは初めてなのでまずは名刺交換。いろいろ活動をしていらっしゃるようで、数枚の名刺をいただく。初めての店で、酒の知識もKさんが数段上なので、飲む銘柄はKさんにお任せする。最初に選んでくださったのは「御湖鶴」。長野県諏訪の酒だ。酒の器は「蛇の目」。結構大振りのものを使っておられるのがうれしい。下を皿で受け、たっぷりとあふれるまで注いでくださるのもうれしい。こぼさないように口をつけると、バランスの良い味に、少し酸味の立った味。お通しには前どれのカレイ一夜干しをあぶったものが出てきた。これはうれしい。(なにか、うれしいを連発しているナ) 普段は前どれの魚を出しているそうだが、今日は漁が無かったそうで、造りは鰤ぐらいかなぁ、ごめんなさいとのこと。あては鰤の刺身とタコ天に決定。「御湖鶴」の酸味が料理を引き立ててくれる。
 Kさんから旨口の酒のお話や、日本酒の醸造技術が世界のどんな酒の中でも一番アルコール度数の高い酒を生む優れた技法であることなど、酒にまつわる興味深いお話を聴きながら、酒も箸も進む。
 次は何を飲みますかと訊ねられ、兵庫県に住みながら未だ飲んだことがないので朝来町の「竹泉」を飲んでみたいと云うと、大将が出てこられ二種類出してくださった。通常の桶で仕込んだものと木桶で仕込んだものだ。木桶仕込みを飲んでみると、普段飲んでいるものよりも濃厚な味わいがあった。「木桶だと木が酒を吸って濃くなるの?」などと酔った頭で考えながら、二口目。濃厚と云うより、複雑な味がする。「そうかそうか。木桶に住み着いているいろいろな菌が仕事をして味を複雑にするのだな」などと、アルコールで半分とろけた脳で考える。おそらく違うのだろう。しかし、自然の力が人知を越えた仕事をするのだろう。いずれにしても私のバカな頭といい加減な舌ではハッキリしたことはわからない。大将からいただいた名刺を見ると「利き酒師」の資格を持っておられる。このあたりのところは、これから何度も通いながら大将とKさんに教えてもらおう。今日は酒飲みの師匠が二人も出来た。
 串焼きもいただいた。美味い。こんなに美味しい串焼きは初めてだ。タレが良いのか。
 結構、酔ってきたところで、今日、Kさんが特別に家から持ってこられた酒をいただいた。長野県K市の蔵元のSという酒だ。Kさん秘蔵と仰るだけあって、私など蔵元の名もSという銘柄も聞いたことがない。確か、1000本限定だとか、いや、2000本だったか・・・。(すみません沢山いただきすぎて、記憶が曖昧です。)飲んでみると、すっきりした味わいに素直な甘み。実に飲みやすい酒だ。口に含んだ瞬間「幸せ〜」って感じです。これは、ツイーーとのどに入って行きます。やめられない、とまらない。こんな酒を飲めるK市の皆さんは幸せだ。良い水、良い米、良い酒蔵はその土地の宝だと想う。
 たっぷりいただいて、満足して帰途につく。ここら辺のところは、酔っぱらって、よく覚えていない。ただ、翌日目覚め冷蔵庫をあけると、Kさんが持たせてくださった秘蔵酒「S」が冷蔵庫にあった。 Kさん、なにからなにまでお世話になりありがとうございました。これに懲りずにまたお誘いください。それから、Kさん、大将、「師匠」と呼ばせていただいても良いですか?