本日の酒は「神代の鍬」(大吟醸 雪彦山 -壺坂酒造-)である。年末に多木化学さんからいただいていたのだが、約2ヶ月順番待ちで冷蔵庫に眠っていたものである。
冷蔵庫を覗くたびに「ねぇ~ん、私のこと嫌いなの? 忘れちゃ、イ・ヤ・ヨ!」と語りかけてきたのだが「順番があるから、おとなしく待ってろよ」なんて、つれない態度をとり続けていたのである。スマン、スマン、待たせたな、とついに封を開けた。
箱を空けると四合瓶とともに、しおりが入っている。
多木化学さんの口上はこうだ。
このお酒は、米作りからとことんこだわり、多木肥料(しき島肥料、タキポリン、マグホス等)を使用し、特A地区にて細心の注意をはらいながら栽培された、兵庫県の誇る酒米の「山田錦」を原料としております。
水は播州夢前町の日本三彦山の一つである雪彦山(せっぴこさん)の伏流水を使い、そして自然発酵法によって造られた、多木化学のオリジナルブランドの「手造りの酒」でございます。
ボトルの裏には杜氏の壺坂良昭氏の口上がある。
日本三彦山の一つ、雪彦山の山ふところにいだかれ、山より出ずる夢前川伏流水を仕込水とし、米は多木肥料で栽培された良質の山田錦(兵庫県東条町)を使用し、文化二年の創業以来守り続けてきた昔ながらの自然発酵によって造られた永年の技と冴えによりこくのあるすっきりとした自慢の銘酒をぜひご賞味下さい。
原料 米・米麹
原料米 山田錦
精米歩合 麹米50%・掛米50%
アルコール度数 17.5度
日本酒度 +5
酸度 1.5
アミノ酸 1.4
数値から判断すると「淡麗辛口」の部類か。
どれどれ、早速飲んでみた。
確かに口当たりは辛口だが、いわゆる淡麗とは言い難く、味はしっかりしている。淡麗の口当たりを好む方も多いと思うが、この酒のように米の味がしっかり感じられるほうが美味いと思う。後口にしっかりと酒の強さが残る。個人的には、ふくよかな旨味の後、すぅ~と消えていく感じがあれば良かったのになぁ~と思うが、これは好みの問題だろう。
美味しくいただきました。多木化学さん、壺坂酒造さんありがとうございました。
♪本日の一曲♪
Dire Straits & Eric Clapton - Sultans of Swing Live
動画は1988年ロンドンライブです。
この「悲しきサルタン」(邦題)がヒットしたのが1978年。私が大学に入った年です。押さえたボーカルにギターの音色が衝撃的で、はじめて聴いてすぐに聴き惚れてしまいました。以来、ダイアー・ストレイツは私の大好きなバンドの一つです。
このライブでは、ダイアー・ストレイツの演奏にエリック・クラプトンがリズムギターで参加しています。何という贅沢!クラプトンが腰の入った演奏をしています。約10分と少々長いですが、よろしければ、マーク・ノップラーとクラプトンのギター競演に酔いしれて下さい。