佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ウェルズの居酒屋紀行 Vol.003 『とおる』 -2008/07/26-

居酒屋紀行第三弾は京都市中京区二条通東洞院東入る南側『手打ち とおる蕎麦』である。どこかから「なんや、居酒屋と違うて蕎麦屋やんか」とツッコミがありそうだが、そうです、ここは蕎麦屋です。しかし、昼間の「とおる」は夜になると酒BAR『よらむ』に変身するのである。つまり昼間の『とおる』は夜になると『よらむ』になり、夜間の『よらむ』は夜が明けて昼過ぎになると『とおる』になるのだ。今回はたまたま、この二重人格的な店に昼間に訪れたのである。どちらがジキルでどちらがハイドかは知らない。店の名前は『とおる』だが、『とおる』はいずれ『よらむ』になる。ちょうどジキルがハイドになり、ハイドがジキルに戻るように。だから居酒屋紀行で良いのだ。文句あっか!

 

地下鉄烏丸御池駅を出て北へ五分ばかり歩いたところに『とおる』はある。京都の普通の街中だ。周りには住宅も多い。店に入る前に写真をパチリ。

店にはいると、京都らしく奥に細長い間取り。丸い飛び石が私をカウンターまで誘ってくれる。奥に座っているオジサンは私の酒の師匠SP氏です。”写真なんか撮ってんと、はよ座って酒のも!”モードです。気にしないで下さい。

十割蕎麦も楽しみに来たが、基本的に酒を飲みに来ている。カウンターに腰掛けとりあえずエビスの小瓶を注文しながら、正面にある酒の冷蔵庫に目を走らせる。ビールをググッと空け、「無手無冠」(一合1,100円)を冷酒で注文。あては「そばがき」と「にしん」。本当は「卵焼き」か「天ぷら」をイメージしていたのだが、そうしたものはメニューにない。この店はシンプルに蕎麦を食べさせることを第一義としている様子。それはそれで潔いではないか。「そばがき」も「にしん」も美味しかった。それにも増して、最初に出てきたキュウリと人参の漬け物をあてに酒を飲むのも旨かった。

もう一つ酒をと「加賀鳶」(一合800円)をいただいたあと、ざるそば(小)注文。蕎麦が美味いのは言わずもがな。蕎麦湯もいただき満足して席を立ちました。居心地の良い空間で、もっと腰を据えてお酒をいただきたかったのはやまやまだが、席は八席ほど。次々とお客さんが来るので迷惑になってはと思い店を後にしました。

 

一杯やりながら大将の仕事ぶりを観ていたが、蕎麦を調理する手際がイイ。きびきび動いていて何とも気持ちが良い。酒を飲んでいる我が身が恥ずかしいほどだ。

 

次は18:00になってから『よらむ』の顔を見に来よう。


♪本日の一曲♪

Sinead O\'Connor - Nothing Compares 2 U