久しぶりに太田和彦氏の居酒屋探訪シリーズを読みたくなった。
このたびは「居酒屋道楽」である。
- 作者:太田 和彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
紹介文を引用する。
全国の居酒屋を制覇した達人・太田和彦が、もっと贅沢な居酒屋の愉しみを求めて再び旅立つ―。東京から東北へ、横浜から大阪へ、訪ね歩いた古き良き居酒屋には、人を酔わせる歴史があり、歌があり、物語があった。さらに創業八十周年を迎えた「シンスケ」始め名居酒屋ひしめく東京下町では、伝統を受け継ぐ若手が育っている。文庫書き下ろしエッセイも入った上級者向け居酒屋案内。
私は居酒屋上級者では無い。居酒屋常習者ならそうかもしれない。太田氏が居酒屋をこよなく愛する気持ちがわかる。太田和彦が椎名誠を、椎名誠が太田和彦を認める気持ちもわかる。二人の生き方にに男が理想とするニオイがあるからだ。
太田氏はこの本の中で山本周五郎ゆかりの地「浦安」の居酒屋を飲み歩き、椎名誠と浅草橋のさくら鍋で一杯やる。藤沢周平を思いながら山形県鶴岡市の居酒屋を飲み歩く。太田氏が藤沢ファンだったとは知らなかったがつくづく趣味が一致する。最後に大阪の老舗バー「吉田バー」と島ノ内の居酒屋「ながほり」を訪れる。噂には聞いていたが私は未だ行ったことがない。「吉田バー」と「ながほり」には近いうちに行かずばなるまい。「堂島サンボア」も忘れてはならない。大阪出張の用事を作らねば・・・・・。