佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ウェルズの居酒屋紀行 Vol.001 『シンスケ 』 -2008/07/25-

私は居酒屋で飲む酒が好きだ。仕事を終えた後、良い居酒屋のカウンターに腰掛け、酒を飲む。至福の時である。

過去、様々な店で酒を飲み、そのうちいくつかの店はブログに書いたこともある。

「大阪阿倍野明治屋」「神戸・吟醸」「高砂・忠助」「姫路・主水」・・・。私が愛する居酒屋である。

折角なので今後は訪れた居酒屋の様子や感じたことなどを書き残していこうと思う。あくまで個人的な記録として。

記念すべき第一弾は東京・湯島の老舗、生一合の店「シンスケ」だ。この店は太田和彦氏が絶賛している居酒屋である。

18:00過ぎ、暖簾をくぐり店にはいると、もうほとんど満席。この店のカウンターに座りたくて訪れたのだが、残念ながらカウンターは満席。カウンター後ろのテーブルに。ここのテーブルは差し向かいではなく客がみんなカウンターに向かって腰掛ける形である。
両関の純米酒(1合550円)を冷やで注文。あてはまぐろのぬた(1,100円)、明石たこ酢(1,500円)に決めた。
ここの酒は燗、常温、冷や、すべて両関が基本のようである。加賀仁という銘柄もメニューにあったが、これも秋田・両関酒造の酒だ。酒飲みの私としては少々寂しい気もするが、これもこの店のスタイル。客はそれを承知で足を運ぶのである。潔くて良いではないか。

あての値段が少々高い。しかし、味は満足だ。ぬたの味噌、たこの酢、どちらも良い塩梅である。鮪も蛸も良いものを使っていると感じる。特にたこ酢は絶品でした。蛸は柔らかく仕込んであり、酢の加減が酒の旨さが生きる味付け、good!です。このあと2〜3軒ハシゴするつもりだったのでひかえ気味でと考えていたのだが、ついついもう一本追加してしまった。

酒にせよ、あてにせよ、あれこれ欲張らずシンプルなスタイルを貫く。カウンターで出す酒を基本とする居酒屋らしい居酒屋。なかなか良いではないか。