疑似体験も
夢も
存在する情報は
全て現実であり
また幻なんだ・・・
内務省公安9課 荒巻大輔
『攻殻機動隊(1) THE GHOST IN THE SHELL / 士郎正宗(著)』のコミック版を読んだ。
- 作者: 士郎正宗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/10/02
- メディア: コミック
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コミックを読むのは久しぶりだ。
年明けから『攻殻機動隊』にはまっている。
DVDは3作を視たが、原書(コミック)を読んでみたくなり購入した。
なかなかCOOLだ。
コミックでの草薙素子はDVDとは若干イメージが違う。
カッコイイだけではなく、ちょっとお茶目な一面を持つ。
これはこれでなかなか魅力的だ。
作中で公安9課の捜査員が人権擁護団体から非難される場面の欄外に作者の脚注があった。
「人命が星より重い」というのは願いであって現実ではない。又その願いがもしかなったら星は1人に1コづつ必要で、生命を守るためなら星をどう処理してもよいというコトになる。星は人間などという一種族よりはるかに重く、人命が星より重いというセリフは他の全生命体を無視したおごり高ぶった考え方である・・・と思うので僕はキライだ。(人命は尊重するけど惑星ほどじゃないというイミにおいて)
全く同感である。
「人一人の命は地球より重い」などという戯言を聴くにつけ、私はいつも苦笑してしまう。特に代議士やマスコミの中にこのような戯言を真面目な顔をして言う者がいるのは誠に残念で、危険なことだ。なぜならそのような戯言に縛られていては、真に危機が迫ったときに被害を最小限に食い止めるための判断を下せないからだ。判断を下さないのは責任回避に他ならない。世論を動かし、世の動静に少なからず影響を与える者の言うこととは思えない。このように書くと「それは修辞的表現であって、何も文字どおりのことを本気で言っているわけではないよ」と反論があるかもしれない。しかし、そういう人に限って、人(例えば首長や閣僚など責任ある立場の人)の発した修辞的表現に対しては揚げ足を取って「人権を無視した問題発言だ!」などと重箱の隅をつつく議論でコトを荒立てるのもまた事実である。悲しいことだ。