佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

7月の読書メーター


読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2183ページ

あたしの手元は10000ボルト (集英社文庫)あたしの手元は10000ボルト (集英社文庫)
このシリーズを読んでいていつも感じることなのですが、ステファニーの魅力は「何人たりともあたし対して指図はさせない」という強さと、バウンティー・ハンターという危険な仕事をしながら銃を持ち歩くのが嫌いという女らしさの同居にあります。モレリに「カップケーキ」と呼ばれるキュートな彼女だが、一旦彼女を怒らせるとだれも彼女を止めることが出来ません。甘いものが大好きで、心優しくか弱い彼女が悪に敢然と立ち向かう姿に、モレリとレンジャーは熱い視線を注ぎ、家族や周りの人々は優しい視線で包み込みます。そしてステファニーの織りな
読了日:07月27日 著者:ジャネット イヴァノヴィッチ
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
 小さい頃、易者に「雲外蒼天」(艱難辛苦が待ち受けているが、その苦労に耐えて精進を重ねれば、必ずや真っ青な空を望むことができる)の相と占われた主人公の澪。仲良しの野江は高麗橋の大店のこいさん、「旭日昇天」(天下取り)の相と占われる。大坂を襲った大洪水で澪は両親を失い、野江とも会えなくなってしまう。澪は有名料理屋「天満一兆庵」の女将に拾われ料理人を志すが、その「天満一兆庵」も火事で焼失する。澪はその後も数々の艱難辛苦に襲われるが、周りの人たちの人情に支えられながら健気に頑張る。澪の運命は・・・?
読了日:07月22日 著者:高田 郁
アラスカ物語 (新潮文庫)アラスカ物語 (新潮文庫)
フランク安田の生涯を描いた伝記であり、アラスカにおける白人の環境破壊や略奪行為を断罪する書であり、エスキモーの文化と日本人の精神性を描くことで西欧文化に対するアンチテーゼとした文化比較論であり、人間のすばらしさを描いた人類賛歌の書である。
読了日:07月19日 著者:新田 次郎
わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫 (し-25-32))わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫 (し-25-32))
椎名氏の『「正しい」より「怪しい」のほうが面白いのだ!文句あっか!!』といった価値観に少なからず影響されたおかげで、正しく清らかな紅顔の美少年であった私はおバカで怪しく厚顔無恥な中年へと徐々に変貌していったのであった。しかし、後悔はしていないよ〜
読了日:07月14日 著者:椎名 誠
一首千両 (幻冬舎文庫―酔いどれ小籐次留書)一首千両 (幻冬舎文庫―酔いどれ小籐次留書)
いつもながら酔いどれ貧乏侍、赤目小藤次の活躍が小気味良い。今回は恨みを買った佐賀鍋島藩追腹組から命を狙われるだけでなく、座興で小藤次の首に千両の懸賞金がかけられ、他の武芸舎からも首を狙われる。小藤次の来島水軍流の秘剣が冴え渡る。
読了日:07月11日 著者:佐伯 泰英
パンク侍、斬られて候 (角川文庫)パンク侍、斬られて候 (角川文庫)
時代小説にして軽妙洒脱。軽妙洒脱にして軽佻浮薄。軽佻浮薄にして純文学。純文学にしてアバンギャルド。なんかようわからん。この小説はそのなんかようわからんカオスの中に、風刺と諧謔があり、まさに、無茶苦茶、自由奔放・抱腹絶倒・笑止千万・奇想天外・荒唐無稽・前代未聞・奇妙奇天烈な小説なのである。
読了日:07月09日 著者:町田 康

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