楽しい恋は女をうつけ者にし、重い恋は女に辛抱を教える。
淡い恋は感性を育て、拙い恋は自分も周囲も傷つける。
(本書P221より)
- 作者: 高田郁
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: 文庫
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『花散らしの雨 みをつくし料理帖』(高田郁:著/ハルキ文庫)を読み終えました。『八朔の雪』に続く「みをつくし料理帖」シリーズ第2弾です。
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=96044
料理を題材にした人情話。ホロリと泣けてほんわりと心が温まる。良い本です。
巻末の料理レシピもうれしい。
裏表紙の紹介文を引きます。
元飯田町に新しく暖簾を揚げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい――。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第二弾!