佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

MILK MONEY

9月12日

MILK MONEY

映画「ミルク・マネー(MILK MONEY)」をDVDで観ました。

映画としての評価はあまり高くないようですが、私の大好きな映画です。

あらすじは次のようなものです。

12歳の男の子フランクは生まれてすぐ母を亡くし、真面目な高校教師の父トムと二人暮らし。女性に興味を持ち始める年頃の彼は街ではお金を払えば女性の裸が見られると友達といっしょに自転車でシティーへ行く。しかし彼らは悪い男に銃を突きつけられお金を奪われそうになるが、その場に偶然居合わせたV(ヴィー)と名乗る娼婦に助けられる。さらに自転車を奪われた彼らは途方に暮れるが、彼女に家まで送ってもらう。フランクたちを田舎町の家まで送り届けたものの、乗ってきた車が故障してエンジンがかからなくなってしまう。フランクは父にVを紹介する。父はフランクにこっそり彼女の素性を尋ねたが、フランクは友達の数学の家庭教師だと嘘をつく。フランクはVに亡き母の姿を求め始め、父親とVを結婚させようとする。フランクも彼女の純真さに惹かれていくが……

たわいない話です。けっして凝った脚本ではありません。しかし母親を全く知らずに育ち、女性に興味を持ち始める男の子の気持ちや親子の愛、美人の娼婦と男の子の心のふれあいが実に見事に描かれています。お約束のハッピーエンドが何とも微笑ましく心温まる、まさに「映画はかくあるべし」というお手本のような映画です。美人娼婦役のメラニー・グリフィスが実にはまり役で彼女の魅力が存分に画になっています。真面目な高校教師で湿地帯の保全に力を注ぐ父を演じるエド・ハリスもイイ味出してます。

私はこの映画を何度も観ているのですが、時々、無性に観たくなります。きっと私はメラニー・グリフィス演じる純真な美人娼婦に恋しているのでしょう。