佐々陽太朗の日記

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ウェルズのウェルズ的一曲 Vol.0030 『 Money Changes Everything / Cyndi Lauper 』 「シンディー・ローパーの爪の垢を煎じて飲むべきか否か」に関する一考察

 シンディ・ローパーの「メンフィス・ブルースツアー 2011」が2月19日のブラジル公演を皮切りに始まり、現在、日本公演中である。日本では3月15日に名古屋公演、3月16日~18日が東京公演ということで、東日本の状況から東京公演を取り止めるかどうか悩んだが、自分の仕事である歌でみんなを元気付けたい、募金や電気の節約を呼びかけたい、と開催を決めたらしい。
 未曾有の災厄に見舞われた人が多くあるのに、節電が呼びかけられているのにとの見方もあるだろう。しかし余震や原発事故の影響を恐れて多くの外国人が日本を離れる中、非難の声を恐れず予定通り公演を行った彼女の気概や良しとするのは私だけではないだろう。
 公演の決行に関して、かの堀江貴文氏は「こういうの最高です。みんな彼女の爪の垢でも煎じて飲むと良い」と言ったそうだ。私は堀江氏を信奉も敬愛もする者ではないが、堀江氏のこの考えには一理あると思う。現にシンディーの公演で呼びかけられた義援金活動で相当なお金が集まったようだし、コンサートによって勇気づけられた観客も多かったと聞く。しかし逆に自粛することも他を思いやる美しい行為だとも思っている。つまりは公演の決行、自粛ともに何に重きを置くかによって非難もされ、賞賛もされるわけで、どちらがよいかなど決められない問題だということだ。


 「ちょうど飛行機に乗っていたので何が起こっているのかわかりませんでした。空港やホテルで、毛布をかぶった人たちがたくさんいて心が痛みました。部屋でTVをつけたら、本当にすさまじい状況になっていることがわかりとてもショックでした。でも、今、私は日本にいるんだから、何ができるかを考えています。私にできることは音楽。私の歌で少しでも勇気を、少しでも元気を与えることができるなら、それが私の仕事と思っています。日本はRISING SUNの国。自分たちを信じて立ち上がりましょう。ガンバッテ!」


 震災当日に成田に降りられず横田基地を経て日本の地を踏んだシンディーのコメントです。

 東京公演の終わりは「トゥルー・カラーズ」を歌ったあと、ジョン・レノンの曲「パワー・トゥ・ザ・ピープル」の一節をもじって、「Remember Power!Remember Power! POWER TO THE PEOPLE!!」叫んだ。そして観客の誰かが大声で「ありがとうシンディ」と叫んだらしい。おそらく会場にいた観客全員の気持ちだっただろう。
 コンサートでは歌われなかったようだが、シンディーの曲の中で私の一等好きな曲は『 Money Changes Everything 』です。『Time After Time』や『True Colors』のようにゆったり癒されるような曲も良いのだが、
”Money Changes Everything” とシャウトしステージでステップを踏む彼女をカッコイイと思う。

 

YouTubeで引いてみましょう。

 

Cindy Lauper - Money Changes Everything  

 

1987年パリ公演

 

 

Scott Weiland とのライヴ。めずらしい映像ですね。素晴らしい。

 

アコースティックな感じ。  これもスゴイイイ!!