佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

あずまんが大王 2

(とも)   あはは  バッカでぇーー

(大阪)  えーー?

(よみ)  なに?

(とも)  大阪ってさー

      ブルースリーって

      ブルーが苗字だと思ってたんだって

(よみ)  あーー

      あるかもなーー

(とも)  スリーが苗字だよね   外人だからね

(よみ)  おまえもバカだな

                              (本書P063 トモ・タキノより)

 

 

あずまんが大王 2』(あずまきよひこ・著/メディアワークス)を読みました。

 

第一巻で登場人物それぞれの持ち味をある程度把握できているだけに、可笑しさに深みが増す。よみ、それぞれの魅力を放っている。大阪とものからみはボケ具合が絶妙。大阪のくしゃみ「へーちょ」はツボに嵌る。からみといえば、ゆかり先生にゃも先生のコンビもイイ。今後、にゃも先生の恋愛ネタに期待が高まる。それにしても、五十代のオジサンの読むコミックではないなと思いつつ、読んでしまうのだなぁ、これが。ことわっておくが、私は木村先生のようなロリコン・オヤジではない。いや正確に言うと、オヤジではあるがロリコンではない。しかし、木村先生の奥さんを見て、木村先生を羨ましいと思ったのも事実。

 

読み方として、コミックなのであまり小難しいことは考えず、サクサク素直に読めばよい。4コマ漫画ということでさらっと読み流せるのだ。しかし、油断していると、思いがけず微妙な感情の揺れや深い洞察に出会い「フーム……」などと頬杖をつきながら、しばし感慨に耽ることがある。また、「おおっ! ここまでディテールにこだわるか」とびっくりすることも度々です。例えば、大阪のしゃっくりが止まらないので、箸の上にコップを載せて水を飲むと良いということでやってみたというシーン。

 

 

割り箸が上手く割れていないのですね。こうした表現で大阪の不器用なところを表現しているのですね。そして、それを見た我々読者は「あるある~!」と喜ばせられることになる。あずまきよひこ氏の作品は結構、二度読み、三度読みされているようですが、このあたりに何度読んでも飽きない秘密が隠されているように思います。