佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

乙嫁語り(おとよめがたり) 1

乙嫁語り 1巻』(著者:森薫/BEAM COMIX)を読みました。

 

 

読書メーターのサイトでとても評価が高いコミックです。表紙写真を視て下さい。素晴らしい画です。この民族衣装、素晴らしく緻密に描いてあります。

そのうち読もうと思っていたところ、古本屋さん(やっさんの店)で第1~3巻セットで500円の値がついていました。本の帯も着いていて、読者アンケートはがきもちゃんと付いているほとんど新刊に近い状態の本でしたので即購入。良い買い物をしました。というのも、このコミックウワサに違わぬ出来。画は描き込みがすごく緻密で丁寧。最高の職人技です。物語がまた人を惹きつけてやまない設定になっています。

 

出版社のサイトからあらすじを引きます。


 

中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、弱冠12歳の少年・カルルク。8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 「エマ」で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作は、シルクロードを舞台にした生活マンガ。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きる人々の物語。


 

 

この歳の差婚がたまりません。物語の出だし20歳のアミルが嫁いできて初顔合わせで夫となるカルルクが未だ12歳だとわかった場面、アミルが一瞬きょとんとしたのち微かに頬を赤らめながら「あら!」と云ったところまでわずか4コマで私はアミルにすっかり魅了されてしまった。秒殺とはこのことでしょう。また、第5話「風邪」でカルルクが高熱を出したときのアミルのうろたえようったらない。ユーラシアの乙女の純真がここにあります。素敵な物語の始まりに心が浮き立ちました。このままの勢いで第2巻に突入です。

 

YouTubeで「描き込み魔」と称される著者・森薫さんの作画プロセスが動画で公開されていましたのでご紹介します。不器用で大雑把な私から見れば神業です。素晴らしい。

 

森薫乙嫁語り」の現場から その1:下書き

 

森薫乙嫁語り」の現場から その2:ペン入れⅠ

 

森薫乙嫁語り」の現場から その3:ペン入れⅡ

 

森薫乙嫁語り」の現場から その4:ペン入れⅢ

 

森薫乙嫁語り」の現場から その5:ペン入れⅣ

 

森薫乙嫁語り」の現場から その6:トーン