佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

へうげもの 六服

あなたは世に何を広めたいのですか?

創ったものにて 何をなさろうとしておりますか?

それがわからずば・・・・・

創造する意味などなく・・・・・

人々の心を打つことはないでしょう・・・・・

己を見つめ直しなされ

見つめて・・・・・・

削いで・・・・・

最後に残ったものこそ・・・・・・

古織(ふるおり)好みとして 

真のわび数寄が扉を開きましょう

             (第七十八席 「黒と緑のワタシ」より)

 

へうげもの 六服』(山田芳裕・作/講談社文庫)を読みました。

 

 

へうげもの 六服 (講談社文庫)

へうげもの 六服 (講談社文庫)

  • 作者:山田 芳裕
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: 文庫
 

 

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


これぞ猿魔術。東国の覇者・北条を滅亡させ、大陸侵攻に野心を燃やす秀吉を前に、利休は、わび数奇革命を完遂せんと諸将を懐柔、打倒・秀吉の狼煙を上げる。そんな師の凄まじき業火に圧倒される織部は、「本能寺」の真相を知り己が可能性を新作染付茶碗に確信した。たぎり立つ大河漫画、大好評の文庫化第6弾。


 

 

業を捨てられぬ利休。関白秀吉から娘のお吟も差し出せと命ぜられ、ついに秀吉を亡き者にせんと謀反を企む。秀吉に恭順の意を示せぬ利休はついに堺に閉門。一方、石田治部少輔三成は大徳寺三門の利休木像に言い掛かりをつけ、利休処刑を関白秀吉に進言する。なんだかどんどん三成が悪者に描かれていく。三成ファンの私としては複雑な思いである。