佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

じゃりン子チエ 8

レイモンド飛田  ・・・・・・・・・・・・・


チエ    図々しい奴っちゃなぁ


レイモンド飛田  これだけ・・・?


ヨシ江   え・・・


レイモンド飛田  これで全部?


チエ    ほっといて・・・・・・


レイモンド飛田  ここで みんな 寝てるの


ヨシ江    エッ・・・


レイモンド飛田  よお 空気がたりてるなぁ・・・


チエ    オッちゃん そんな話しに来たん


レイモンド飛田  いや そやから 今の話も関係あるんや

           この赤貧の油虫のような生活から

             君たち親子は とおとお抜け出せるんや

           おめでとう 昨日まで赤貧チルドレンと呼ばれていた君が

             明日からは ブルジョアチルドレンと呼ばれるんや


チエ    なんのこっちゃ


                    (本書P97-98より)


 

 

じゃりン子チエ 8』はるき悦巳・著/双葉社 ACTION COMICS)を読みました。

 

 

今巻はヒラメちゃんの才能とテツの才能(?)のお話。ヒラメちゃんは画の才能もさることながら、人への細やかな気遣いができる良い子だ。一方、テツの唯一の取り柄はケンカに強いところ。それは本人も十分自覚しているところだ。ボクシング・ジムを始めたレイモンド飛田はテツのケンカの才能を活かそうと企む。しかし、テツにはそれを活かして金持ちになろうなどという小賢しさがないのだ。大物である。人はそれを阿呆と呼ぶのかもしれないが。話を市川雷蔵の手紙のエピソードに変えよう。テツとヨシ江はんの恋がこれほどピュアで美しかったとは。