佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『別冊 図書館戦争 Ⅱ』(有川浩・著/アスキー・メディアワークス)

芝崎が成長するとしたら、逆に自分の弱さを誰かに見せられるようになったときだろうな、と思ってました。

                               (本書「あとがき」より)

 

 

『別冊 図書館戦争 Ⅱ』(有川浩・著/アスキー・メディアワークス)を読みました。

 

別冊 図書館戦争〈2〉

別冊 図書館戦争〈2〉

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2008/08/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

こんなもの50を過ぎた男が読むなと失笑を買いそうですが読んでしまいました。(苦笑) 現在AM1:30、年寄りにこの時間まで一気に読ませる力があるんですねぇ。いや、読んでいて恥ずかしくなるのですけれど・・・

 

「もしもタイムマシンがあったら」緒方副隊長が大学時代に戻りたいと思う気持ちが切ない。不惑を二年過ぎた今も想い続ける二人。お互い嫌いじゃないのに別れてしまった選択は間違いだったのか? 二十年近く、お互い以上に心が振れる相手がいなかったから、どちらも独り身のまま。その選択を間違いでなかったと云える方法が一つだけあるように思える。きっとそうなると信じたい。

 

また、柴崎と手塚のハッピーエンドを祝福したい。有川さんは読者がそうあって欲しいと思う結末を用意してくれる。

 

最後に出版社の紹介文を引いておきます。


 

“タイムマシンがあったらいつに戻りたい?” 図書隊副隊長緒形は、静かに答えた――「大学生の頃かな」。平凡な大学生だった緒形はなぜ、図書隊に入ったのか!? 取り戻せない過去が明らかになるシリーズ最終巻。