佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

幻の女

『幻の女』(ウィリアム・アイリッシュ:著、稲葉明雄:訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。

 

 

 
久しぶりに再読。「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」の書き出しで始まるミステリの名作。なぜ?なぜ?なぜ?の繰り返し、なぜ?なぜ?なぜ?の積み重ねの末、フラストレーションMAXIMUM状態での大どんでん返し。これはもうミステリの古典といって良い風格を備えています。次は『暁の死線』を読もう。