佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

GINGER L。 2015 AUTUMN 20

今月の『GINGER L。 2015 AUTUMN 20』には私の敬愛する森見登美彦氏がエッセイを寄せていらっしゃる。しかもそれは『カレーの魔物』と題されたカレーエッセイである。これは読まねばならぬと購入した。

 

GINGER L。20

GINGER L。20

 

 相変わらずの妄想家でいらっしゃる、というか森見氏の強烈な妄想癖は健在である。そして其の妄想を表した文章には「カレー粉」のごときコクがある。そうなのだ。私はこの独特のコクを味わいたくて森見氏の文章を探し求めるのだ。だが気をつけるが良い。森見氏の文章は少量であれば味わい深い。しかし読み過ぎるとめくるめく森見ワールドに絡め取られてしまい、日常の90%を妄想に乗っ取られてしまいかねないのである。

「カレー粉はほんの少し使うことでコクがでる。だが使いすぎるとみなカレーになってしまう」

森見氏の文章も然り。カレー粉に負けず劣らず危険である。取扱注意。