佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『オー!ファーザー』(伊坂幸太郎・著/新潮文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

父親が四人いる!? 高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父× 4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件──。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

 

 

オー!ファーザー (新潮文庫)

オー!ファーザー (新潮文庫)

 

 

やはりスゴイよ、伊坂さん。軽妙洒脱で気の利いた会話、魅力的なキャラ、深まる謎、予想のつかない展開、作中あちこちにちりばめた伏線とその見事な回収、読後感、何をとっても高得点です。読み始めたときから読み切るまで読者を捉えて放しません。一番の謎は由紀夫の母親。現実にこんな人がいれば一度は会ってみたいですね。なんなら五人目に加えていただいてもイイ。(笑)