佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『星のかけら』(重松清・著/新潮文庫)

『星のかけら』(重松清・著/新潮文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

生きてるって、なんか、すごい。天国にいるはずの女の子との出会いが、少年たちを変えていく──。文庫でしか読めない!

それを持っていれば、どんなにキツいことがあっても耐えられるというお守り「星のかけら」。ウワサでは、誰かが亡くなった交通事故現場に落ちているらしい。いじめにあっている小学六年生のユウキは、星のかけらを探しにいった夜、不思議な女の子、フミちゃんに出会う──。生きるって、死ぬって、一体どういうこと? 命の意味に触れ、少しずつおとなに近づいていく少年たちの物語。
 

 

 

星のかけら (新潮文庫)

星のかけら (新潮文庫)

 

 

いじめ、ひきこもり、幽霊?・・・ 苦手なテーマだなと思いながら読みきることなく長らく本棚に放置していました。おまけに少年少女向けに書かれたものとあってはなかなか食指が動かなかった。重松さん大好きな私としてはあまりないことだ。だが三日前に読書用の眼鏡を無くしてしまい、読みやすそうなものを本棚から探したところこれを読むことに決定。行間に余裕があり、漢字が少なく読みやすい。つまり目に優しいのだ。こども向けだとバカにしてはいけない。なかなか深い。そして人の心の内にある善良さを信じさせてくれる重松節は相変わらずです。