佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日』(佐藤優・著/時事通信社)

佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日』(佐藤優・著/時事通信社)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

陰惨を極めたパリ同時テロ事件。
イスラム国」は2015年1月から、本格的に「戦争」を始めている。
過激派組織「イスラム国」の無差別攻撃の標的の一つは日本だ。

「世界はカリフという1人の皇帝によって支配されるべきで、それを実現する戦いにおいては敵と味方とどちらかしかない」という「世界イスラム革命」。
洗脳と、自爆テロリストに年金が出るシステム。中東の核ドミノと、イスラム国が原爆を持つ可能性。
ニュースの裏にある、歴史、宗教、文化のベールをはいで、現実の危険性を読み解く。会員制講演の集大成! 

 

 

佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日

佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日

 

 

イスラム国というのは21世紀のコミンテルンである。コミンテルンが目指したものは世界に革命を輸出すること。そしてすべての国家をなくすことである。一方、イスラム国は「グローバル・ジハード」の組織原理で動いている。それは分散型の非集権的な組織体であり、いわば「組織なき組織」である。その目的はテロを世界各地で自発的、予測不能なかたちで引き起こし(テロの輸出)、欧米にイスラムから手を引かせること、結果としてイスラム圏に統治の及ばない地域を作り出し、そこを支配することである。イスラム国は本気で「世界イスラム革命」を目論んでいる。そのためにあらゆる手段に訴えることを躊躇しない。伊勢志摩サミット、東京オリンピックが開催される日本でのテロはイスラム国の存在感を見せつける意味で格好のターゲットである。とまあ、要約するとこんなところでしょうか。