『午後からはワニ日和』(似鳥鶏・著/文春文庫)を読みました。
似鳥氏の本は初読みです。
まずは出版社の紹介文を引きます。
「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」。凶暴なクロコダイルを一体どうやって? 続いて今度はミニブタが盗まれる。しかも、アイドル飼育員七森さん(齧歯類担当)の様子がどこかおかしい。僕(大型草食獣担当)は、猛禽類担当の美人獣医と事件解明に乗り出したのだが。ヘンテコな動物たちと、がっかりな人間たちのとびきりキュートなミステリ。
読メともだちのMさんがこのシリーズを読んでいらっしゃったので興味を覚えた。なにせキュートな動物園ミステリなもので、ゆるい。それ故、物語が佳境に入るまではのんびりしている。独特のユーモアで読ませるものの、はっきり言って眠い。通勤バスの中ではついつい寝てしまって、読み終えるのに何日もかかってしまった。しかし中盤以降、話が佳境に入ると眠気も吹っ飛びグイグイ読ませる。後半は一気読みであった。ミステリとしてなかなかの出来です。続きも読みたい。