土曜日の朝の楽しみ。TBSch1「落語研究会」です。
今日の演者は滝川鯉昇。『佃祭』がかかりました。夏らしい噺です。
恥ずかしながら滝川鯉昇を聴くのは初めてでした。いいですねぇ。一見、舛添要一に似た風貌。高座に上がって数秒間何もしゃべらず客席を見渡す。客がその間に耐えられなくなったところを見計らってまくらを語り始める。このまくらがイイ! 日常の何気ないことを脱力系の語り口でしゃべるのだが、しみじみ面白い。このまくらを聴くだけでも十分な満足感である。
この噺は、歯の痛い者が戸隠の神に願をかけ、橋の上から梨を川に投げたという江戸のしきたりがサゲになっているが、鯉昇師匠はそのあたりの知識も噺の前段でさりげなく解説している。上手い!!