佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2016/09/17 四国サイクリング1日目(坂出_琴平_阿波池田_白地温泉)

 9月17日から19日にかけてサイクリング仲間と香川県徳島県を走った。

 台風16号の影響で天気予報は3日間とも雨。然しもの晴れ男の神通力もこの度ばかりは通用しないかと覚悟を決めていたものの、雨に見舞われたのは2日目、徳島のホテル到着の直前のみという幸運。もちろん台風がさらに接近した3日目はさらに雨模様となったのだが、午前中走った徳島から鳴門までは降らず、輪行で帰るべく鳴門駅到着と同時にざぁっと降り始めたというこれまた幸運。つまり3日間を通じてほとんど濡れることなく走りおおせたのだ。日頃の行いがよいとこうした幸運に恵まれるもの。神の祝福に感謝感激雨あられ(雨もあられも降らなかったのだけれど)なのだ。

 一日目は坂出まで輪行。坂出から琴平、阿波池田を経由して白地温泉に投宿。余裕があれば大歩危小歩危まで足をのばしたかったのだが、天候の心配もあり早めに宿に入った。

 

 

 一日目の行程のポイントはこんぴらさんだろう。本来なら表参道から石段785段を上りきり御本宮に参拝すべきところ、諸般の事情により365段の大門までで引き返した。讃岐平野を見渡し、今日はこれぐらいにしといたらぁと下り始めたのだが、ここで目を疑う光景に出くわした。なんとロードバイクを担いで上ってくる男がいたのだ。なんという無謀、というかバカ?と一瞬思ったのだが、よく考えてみると社務所に勤める関係者や工事業者などが階段で上がるはずはなく階段以外の道があるはずなのだ。後で調べてみると舗装された裏参道もある由。この男、誠にアッパレな自転車野郎なのだ。私もいつかやってみよう。(ウソです) 階段を降りきった参道両脇には土産物屋や食べ物屋がひしめいている。かなり古い建物の「虎屋」が目についたので、そこで「こんぴらうどん」をいただいた。香川のうどんということでかなり期待が高かったのだが、正直なところうどんはたいしたことない。麺にコシはなく、出汁は真っ黒。讃岐うどんとは云えない代物。ただし、ダシのきいた味は悪くはなかった。ここは築三百年以上という建物の素晴らしさで満足すべきでしょう。

 琴平から白地温泉までは国道32号線(阿波別街道)を走ったが、まんのう町付近から三好市までは讃岐山脈を横断することになる。香川県三豊市徳島県三好市の県境の猪ノ鼻峠までは長い長い上り坂を行くことになる。標高差はたいしたことはないものの延々と続く昇りを耐え、一度も足を着くことなくゆっくりとこぎ続けるところはなかなか値打ちがある。逆に新猪ノ鼻トンネルを越えた後の下り坂は頑張った者への褒美、讃岐山脈の祝福である。ちなみに国道32号の制限速度は30㎞、我々の自転車はブレーキをかけながらであっても40㎞ほどの速度は出てしまっているではないか。つまり速度超過である。スマン、スマン。

  夜は5㎞ばかり離れた阿波池田まで戻って居酒屋に入った。店はタクシーの運転士さんオススメの「めだかの家」にした。店に入るとまず生け簀が目に入る。そこには活きのいいハモや鰺、カワハギなどが泳いでいた。山の中だが、四国各地から仕入れた魚や揚げ物、焼き物などオールラウンドな料理を提供してくれる。酒は地元の「芳水」と「今小町」を頼んだ。アテで気に入ったのはニンニクを鶏皮で巻いて焼いた串焼き。これは家でも真似してみたい一品であった。味も及第点だし、何よりもリーズナブルな値段がうれしい。よい店でした。〆にラーメンを食べたくなり、歩いて数分のところにある「大衆食堂 八千代」へ。ここの中華そば450円がなかなかのものでした。おそらく鶏ガラベースの醤油ラーメンだと見当を付けましたが、絶品です。優しく深い味わいのスープ。麺はあまりコシを強調せず、スープとしっかりからむタイプ。なるとが入ってなんとなく懐かしい。最近のラーメン店は「ウチのラーメンは●●●●●●●●●●です」などと小賢しい能書きをたれる店ばかりが目立ち鼻につきますが、ここのラーメンは昔からこの味でやってますって感じです。化粧っ気のない正直な味とでもいいましょうか、しょっちゅう通っても飽きない味です。これを450円で提供するとはエライ! 心から拍手ぱちぱち (*'-')//”パチパチ☆ を送りたい。

【坂出まで輪行マリンライナー車中から】

【出発準備完了】

【讃岐富士を見ながら】

琴電琴平線と併走】

【綾川橋から】

金刀比羅宮参道階段を大門まで】

【虎屋・築三百年以上】

【猪の鼻峠】

三芳菊酒造】

【めだかの家にて】

【大衆食堂八千代にて】

阿波池田駅近くで】