佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『城崎裁判』(万城目学・著/編集・BACH/装丁・長嶋りかこ/NPO法人 本と温泉のオリジナル)

『城崎裁判』(万城目学・著/編集・BACH/装丁・長嶋りかこ/NPO法人 本と温泉のオリジナル)を読みました。但馬に住む知人M氏から誕生日プレゼントとして頂いたものです。前から城崎に行ったら買おうと狙っていたのでたいそう嬉しかったです。なにせ、城崎まで行かなければ手に入らない代物ですから。この本に関する著者・万城目学氏のコメントを引きます。

──これは本当に本なのか。そう、これは本なのだ。こんな妙ちきりんな小説を書いた物好きはどこのどいつだ。そう、私だ! などと、ひとりニヤニヤしてしまうような、不思議でたのしい一冊を作る仕事にかかわれたことを、とても光栄に思います。城崎にしかない、世界に二つとない本です。ぜひ、お湯につかって読んでください。ただし、表紙がタオルだからって、そのまま身体は洗わないでくださいね。 万城目学

ちなみにこの本、ストーンペーパーという非常に耐水性の高い紙を使っているらしい。ブックカバーはまごう事なき「タオル」である。従って温泉にゆっくりと浸かりながら読んで良いのだそうである。まことに城崎温泉らしい斬新な本だ。だからといって、風呂に持ち込んで読めるかというと、そこにはそうとうな精神的葛藤がある。本を湿った環境に置くなど、しかもあろうことか湯船につかって読もうなどと、極悪非道、人非人の所業である。ひとかどの読書家ならば決してそのような振る舞いに及ぶものではあるまい。私は”ひとかどの読書家”ではないかもしれないが、少なくともそうありたいと願う者である。できない。やってみたいが、で・き・な・い!(涙)

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