佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『鴨川食堂 おまかせ』(柏井壽・著/小学館文庫)

『鴨川食堂 おまかせ』(柏井壽・著/小学館文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

思い出の「食」を捜していただけなかったら、私はずっと過去ばかりを追いかけてしまっていたと思います―。京都東本願寺近くの鴨川食堂には、今日も人生の迷い人が訪れる。司法試験合格を目指して上京する日の朝に飲んだ味噌汁、大事な約束と一緒に贈られたおにぎり、道ならぬ恋の思い出となった豚のしょうが焼き、酸っぱくないお祖母ちゃんちの冷やし中華、弱小野球チームに食堂のおっちゃんが振る舞ってくれたから揚げ、幼い息子と最後に食べたマカロニグラタン。板前の父と探偵の娘がお迎えする、看板のない食堂にようこそ。美味しいミステリー第四弾!

 

鴨川食堂おまかせ (小学館文庫 か 38-4)

鴨川食堂おまかせ (小学館文庫 か 38-4)

 

 

 このところ柏井壽氏の京都ものを読むことが多い。先週、京都へ旅するにあたりあれこれ研究したかったこともある。その流れで人気シリーズ短編集である本書も発売から日を置かずして購入。なにせこの読みやすさなので、鞄に入れて会社に向かえば通勤中に半分、神戸に出張する際の電車中で半分とすぐに読めてしまう。あれこれ難しいことを考えずに、ほっこりした人情噺に身を任せ、あぁ、腹が減ったなぁ、今日の昼は何を食べようかなどと日常に埋没していれば心地よい。それにしても、お父ちゃん(鴨川流)の作るお任せの昼ご飯はメニューを見るだけでよだれが出そうだ。