『Graphic』(北川一成、葛西薫、佐藤可士和、服部一成、佐野研二郎、仲條正義、野田凪、植原亮輔、著/六耀社)を読みました。
北川一成、葛西薫、佐藤可士和、服部一成らアートディレクターのオリジナルグラフィック作品を紹介する。後半には「グラフィックとは何か」について聞いたインタビューも収録する。デザイナー必見。
二次元の世界で何が表現できるか。視覚言語であるグラフィックが何故、力を持ちうるのか。巻末にアートディレクターそれぞれのインタビューでそれが解き明かされる。北川氏はデザインする時、まず直感から入り、様々なパターンをものすごい量作って検証していくという。結局、直感による最初のパターンが一番良かったということになるとしても、無駄ともいえるこの作業をキチンとやるところがプロということなのだと感じ入った。「文字は文化を知ってこそ自由にできる」という言葉に考えさせられた。デザインは直感だけの遊びなどではなく、そこにはキチンとしたワケがあるということか。