佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『夜は短し歩けよ乙女 銀幕篇 劇場来場者特典・その1「先輩」から「乙女」への手紙』(森見登美彦・書き下ろし)

夜は短し歩けよ乙女 銀幕篇 劇場来場者特典・その1「先輩」から「乙女」への手紙』(森見登美彦・書き下ろし)を読みました。映画を観たわけではありません。amazonで未読の森見登美彦氏関連書籍を検索していて発見したものです。「先輩」から「乙女」への手紙と「乙女」から「先輩」への手紙の二冊。どちらも僅か7頁しかない本です。小説としては短いが手紙としては決して短くはない。むしろ長いぐらいでしょう。「手紙のご用はなあに」と読んでみれば、「先輩」が「黒髪の乙女」を映画に誘いたいというだけのもの。それを回りくどく7頁もの分量で伝えるという迂遠な手段に無意味、徒労という言葉を添えておきたい。この手紙が「先輩」にとって骨折り損にならないことを祈るのみである。

 それにしても、私はこれら二冊を手に入れるために大枚4,980円という金子を支払った。14頁で割ると1頁あたり355円である。にもかかわらず満足している自分にあきれ果てている。あきれ果ててはいても後悔はしていない。楽しきことは良きことかな。救いようのない阿呆ですな、私は。

 さて、「黒髪の乙女から」の返事を読もう。