佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ホテルアゴーラ大阪守口内、日本料理「こよみ」での寿司

 作家の柏井壽先生との会食。

 今日はホテルアゴーラ大阪守口の4階にある日本料理「こよみ」にて寿司をいただきました。

 プロローグは「紅くるり」で始まった。店に足を踏み入れるなり、目の前にあった赤大根。店名「こよみ」のとおり季節を感じさせる趣向です。大根は時期的に少々早い気がしたが産地が北海道とのこと、納得です。

 ちょうど柏井先生の御本『二十四節季の京都』(PHP研究所)をサイン入りでいただいたばかり。季節の移ろいを感じながら料理をいただくのは日本人に生まれて良かったとしみじみ感じる瞬間です。

 皮も芯も見事な赤。ピリリと辛みのきいた甘みは鮮烈。ミョウガ味噌の風味が味に奥行きを与えてくれる。シンプルに日本の味を表現してすばらしい。

 続いての料理。銀杏や栗に一足早い秋を感じ、ちょっと得した気分。

 あとは次々に出てくるにぎり寿司。

 出てくるたびに感嘆のため息を漏らしてしまいました。目に楽しく、口に美味い。歯ごたえ、香り、さまざまな驚きを供していただきました。こちらから尋ねなければ、あれこれ蘊蓄を語ることのない副料理長の北井さんの佇まいが心地よい。スマホでの写真、しかも撮す技量の足り無さが申し訳ない。とはいえ、日記としてやはり載せておきたい。写真より実物は数段美しいことを申し添えておきます。

 酒はスパークリングワインを二本空け、最後は日本酒「秋鹿」で締めました。

 料理の〆は大根の漬物。甘く麹で漬けてあるのでしょうか。日本酒に合わせて出してくださったのだと思います。プロローグが大根で、エピローグにも大根をもってくるあたりも心憎い演出。北井さん心づくしのお料理を堪能させていただきました。

 食後に記念写真。私の満面の笑みがすべてを物語っているでしょう。幸せでございました。