佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

但馬・京丹後 旅の記録 その1日目

 台風直撃が心配される中、己の晴れ男ぶりに根拠もなく自信を持つ私は「18号何するものぞ」という傲岸不遜な挙に出た。但馬・京丹後2泊3日の旅に出かけたのである。それもつれ合いとともに、おまけに私は愛車bianchiを、つれ合いはanchorを携えてである。バカもここに極まれりといったところ。

 雨は降っていたが、そのおかげで山々が美しい。雨もまたよし。

 但馬に来れば、ここ床瀬で蕎麦を食わねばなるまい。細く打った蕎麦の美味なことよ。おまけにサイドメニューの落花生豆腐、茄子の田楽、松葉肉のうまいこと。これは呑まずにいられない。「お酒はいらんの?」というつれ合いの問いに「オレだけが呑むのも申し訳ないからなぁ」と応えたものの、「かまへんよ」という言葉を聞いた途端、「そ、そうか・・・?」とわざとらしい躊躇いの芝居を打ちつつ香住鶴を冷やで注文。床瀬そばに香住鶴、これは阪神「江夏ー田渕」、ドカベン「里中ー山田」に匹敵する黄金のバッテリーである。

 食後の行動にも迷いは無い。三ヶ月ほど前から行きたい行きたいと念願していた京丹後市は「和久傳ノ森」。こちらには「森の中の家 安野光雅館」がある。森に包まれた静かな佇まいは安野さんの繊細で柔らかな水彩画にふさわしい。安藤忠雄さんらしい美術館への長い回廊がいやが上にも安野さんの世界への期待を高める。採光の為のわずかな開口部から見える雨に濡れた木々が美しい。

 お土産を三種買いました。「雨降りお月さん」複製画ですが安野さんの世界観を感じるには充分です。家の廊下の壁に置きました。

 15:00、早めに神鍋ハイランドホテルに宿を取りました。この日の夜、元上司の通夜式があり神鍋から加古川に駆けつけました。姫路→但馬→京丹後→加古川→但馬とめまぐるしく移動しました。夕食は22:00ごろ、道の駅で買った「但馬牛めし弁当」。ビールはサッポロ黒ラベル