佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

YouTubeで落語 Vol.032 『啞の釣』

 

『新版 落語手帖』(矢野誠一・著/講談社)に紹介された274席のうちの32席目は『啞の釣』。春風亭正朝さんで聴きます。

 殺生禁制の不忍池で鯉を釣っているのを役人に見つかって慌てふためいた結果、上手く口がきけなくなった七兵衛が身振り手振りとうなり声で弁解に努める姿が滑稽で笑える噺なのだが、今では「啞」という言葉が差別用語とみなされるのでなかなか聴けなくなっている。前後の文脈や本意にかかわらず、言葉尻をつかまえて問題にする昨今の風潮は異常ですね。私などは差別は言葉の問題では無く、その言葉を発する人の心のあり方の問題だろうと思うのですがいかがなものでしょう。くだらない「ことば狩り」で表現が制約されるのは、それが落語であれ、小説であれ、あまり良いことだと思いません。

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新版・落語手帖

新版・落語手帖

 

 

 

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