『必死剣 鳥刺し』(平山秀幸監督)を観ました。
原作は藤沢周平の『隠し剣孤影抄』の中の1編。主演は豊川悦司。共演は吉川晃司、池脇千鶴、岸部一徳、小日向文世。
原作の『隠し剣孤影抄』を読んだのは10年以上も前のこと。その中の一編「必死剣鳥刺し」をもう一度読み直してみました。原作も良いが、映画のほうが数段上と感じた。原作の小説を映画が超える例は少ないが、この映画はよくできている。ラスト15分の死闘は圧倒的な緊迫感があり見どころである。また岸部一徳が演じる中老・津田の憎たらしいこと。悪役の出来が作品に面白みを加えている。