佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『味見したい本』(木村衣有子・著/ちくま文庫)

『味見したい本』(木村衣有子・著/ちくま文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

読むだけで味わいが広がる食についての本38冊を読むエッセイ集。第1章は「少し前の食卓」。古川緑波、内田百閒、武田百合子らの食描写は? 第2章は、かぼちゃから弁当まで「台所で読む」。第3章は餃子や焼肉、うなぎなど食堂らしいメニューの本が並ぶ。第4章から第7章までは、カレー、お菓子やコーヒー、最後は酒本で締める。「食の本」フルコースをご堪能あれ。

 

味見したい本 (ちくま文庫)

味見したい本 (ちくま文庫)

 

 

 2019/01/05 お伊勢参りのツアーに出かける朝、いつものように旅のお伴の読み物を本棚から探した。昼ごはんが和田金の寿き焼きだったのでこれが目にとまったのだろう。

 内容は食についての本(38冊)について書かれたエッセイ。食に関する蘊蓄を深めながら書評として本の興味もそそられるもの。しかも終盤に酒本について書かれている。私にとってこれほど嬉しいことはない。”Nothing gives me so much pleasure!"ってやつです。さすがはお酒ミニコミ『のんべえ春秋』編集発行人の木村衣有子氏だ。特に気になったのは『東京ひとり歩き ぼくの東京地図。』(岡本仁) すぐに注文したことは言うまでもない。湯島の酒場「シンスケ」、浅草「アンヂュラス」のハイボール、池袋の酒場「千登利」の肉豆腐、これらはまさに東京の”粋”というものだろう。根っからの関西人の私には少々悔しいが、イイものはイイ。 

 もう一冊、平山由香・著『毎日のお味噌汁』も買った。