佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

神福 ~はりま発酵グルメプロジェクト2019~

 2019年1月26日(土)~2019年3月2日(土)の間、『はりま発酵グルメプロジェクト2019』が開催されています。

harima-hakkoupj.com

 このたびのメニューテーマは「日本酒と発酵のペアリング」とのこと。発酵食品の代表格たる酒、とりわけ日本主を愛飲する私めとしてはこれを見逃すわけにはいかない。主催者のコメントによると

1/26~3/2の期間中、姫路駅周辺で「日本酒と発酵のペアリング」をテーマにしたメニューフェアを開催します。展開するのは、発酵料理人伏木暢顕氏のもとで発酵の性質・調理法を学びオリジナルメニューを開発する9店、はりまの発酵食材使用メニューを開発する7店の計16店舗。発酵料理人である伏木暢顕氏指導のもと勉強会をつうじて開発された、創意工夫に富んだはりま地域の発酵食材を利用したメニューをお楽しみいただけます。 

  素晴らしいではないか。主催者の姫路市に惜しみない拍手パチパチ(^-^)//""  を贈りたい。

 9店+7店の計16店を回るとなるとかなりの期間を要する。一ヶ月強のスケジュールの中ですべてとはいかないだろう。普段からひいきにしている店、発酵メニューの内容にそそられる店に行くべきだろう。

 ということで、まず一店目に選んだのは姫路駅北「キュエル姫路」5階にある『天ぷら海鮮 神福』です。こちらは私が勤める会社のすぐ近くなので、昼飯にときどき天丼などをいただいている店。もちろん夜呑みにも良い店で山陰直送の魚をアテに酒を呑むこともしばしばである。

 月曜日ということもあり、客の入りは店内の半数の席が埋まる程度。グループ客ばかりで、皆さんが姫路駅前が窓から見える南側の席に陣取られている。つまり私のフィールドであるカウンターはすっきり空いていた。ラッキーである。私はカウンターに腰掛け、本を読みながら酒を呑むのを無上のヨロコビとしているのだ。

 まずは生ビール。突き出しの和え物だけで一気に呑みきってしまう。するとすぐに注文していた「やわらか鶏天」が出てきた。すかさず生ビールおかわり。「やわらか鶏天」は甘酒と柚子に漬けた播州百日鶏の胸肉を天ぷらにし、発酵マスタードを添えたもの。百日地鶏につけた下味が胸肉をジューシーかつおいしく仕上げており、添えられた発酵マスタードがまた泣かせるではないか。この発酵マスタードなるもの、市販されているのなら是非手に入れて、家での料理に添えてみたいほどのものだ。

 続いては「サーモン麹〆」を注文。これには酒「竹泉 純米原酒」をチョイス。酸味とコクがあり、料理に負けない主張がある酒である。食中酒として抜群。多治米社長、私は貴藏の大ファンですよ。「サーモン麹〆」は生揚醤油に漬け、麹で〆たサーモンを炙り、大根おろし・いくら・山椒・菊花・ライムを添えた逸品。厚めに切られたサーモンを炙って芳ばしさをまとい、そのサーモンに絶妙な味が染みこんでいて、さらにその上に添えられた薬味をのせると言うことなし。酒の肴に抜群のうまさ。

 ちなみに「竹泉」の純米酒は燗にしてこそうまい。店では冷やして出すようにしているようだが、あえて燗をつけてもらった。肴にカニクリームコロッケを注文。カニクリームの濃厚な味を燗にした「竹泉」が風味を増しつつ、後口をスキッと洗い流してくれる。良き哉。