佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『ブックのいた街』(関口尚・著/祥伝社文庫)

『ブックのいた街』(関口尚・著/祥伝社文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

 恋人に捨てられ、絵が描けなくなった日本画家の沢井西陽は十年前に家出同然で飛び出した故郷に戻る。かつて活気があった商店街はすっかり寂れ、光を失っていた。変わり果てた街で唯一待っていてくれたのは、飼い主はいないけれど、みんなに可愛がられている不思議な犬“ブック”だった。人々はなぜか“彼”の前だと素直になれて…。一途な犬の愛に満ちた心温まる物語。

 

ブックのいた街 (祥伝社文庫)

ブックのいた街 (祥伝社文庫)

 

 

 

 犬好きと猫好き。やっぱり私は犬が好きだ。犬の心には”献身”がある。いとおしいではないか。私は生き物を飼うことをしないと心に決めている。かわいがるだけの十分な時間がとれないし、なんといっても死に別れるのがいやだから。しかし、本書を読んで犬を飼いたくなった。狂おしいほど飼いたくてたまらなくなってしまった。この気持ちを抑えきることができるかどうか、不安である。良い物語を読ませていただきました。ほんとうにじんわり心が温まりました。