佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『双風神(ふたつふうじん) 羽州ぼろ鳶組Ⅸ』(今村翔吾・著/祥伝社文庫)

『双風神(ふたつふうじん) 羽州ぼろ鳶組Ⅸ』(今村翔吾・著/祥伝社文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの加持星十郎らを連れ大坂へ。しかし、ぼろ鳶組は、炎の怪物を眼前にすると大きな挫折を味わうことに…。長編時代小説、書下ろし。

 

双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

 

 

 

 本日が発売日の「羽州ぼろ鳶組シリーズ」第9弾『双風神』。いよっ! 待ってました! 早速読みましてございます。

 源吾が風読み・加持星十郎と魁・武蔵を伴い上方へ向かうという成り行きから、当然いよいよ星十郞が暦法論争で憎き土御門をぎゃふんと言わせ、武蔵と水穂の仲が進展するのだろうと想像したがさにあらず。大坂の火消とともに“緋鼬”に立ち向かうというストーリーであった。肩透かしを食らったかたちだが、なんの、楽しみは先にとっておこう。それにしても舞台が江戸を離れると深雪殿の出番が減ってしまう。それがさみしいと感じてしまうのは私だけではないだろう。次作に期待が高まる。