佐々陽太朗の日記

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『小説 天気の子』(新海誠・著/角川文庫)

『小説 天気の子』(新海誠・著/角川文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。 

全世界待望の新海誠監督最新作『天気の子』、監督みずから執筆した原作小説全世界待望の新海誠監督最新作『天気の子』、監督みずから執筆した原作小説
高校1年の夏、帆高(ほだか)は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力を持つ少女・陽菜(ひな)に出会う。「ねぇ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。長編アニメーション映画『天気の子』の、新海誠監督自身が執筆した原作小説。(C)2019「天気の子」製作委員会  

 

小説 天気の子 (角川文庫)

小説 天気の子 (角川文庫)

 

 

 

 ひと言でいうと「一途」。ただ会いたいという気持ちだけで突っ走る。そんな感覚は遠い昔に忘れてしまっていた。「そう強く願う。そう信じる。そのはずだと思い込む。世界はちゃんと、そうやってできているはずだ。強く望めば、きちんとその通りになるはずだ。そう思う。そう願う。そう祈る」という一節が印象的だ。映画はヒットするだろう。映画を観てこの小説を読むともう一度熱い想いがこみ上げてくるだろう。涙するだろう。でも私は映画を観ずに小説を読んだ。ディスる気はないが小説のみでは新海氏の世界観を脳内変換しづらい。文章技術的な問題だろう。それでも描かれた世界に胸を熱くした。