佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

令和元年秋祭り

 10月の播州地方は秋祭り一色である。

【10月13日】

 私の住んでいるところでは13日に天神社秋祭り本宮が行われた。中島、岡、松ノ本、三枝草、本條の五か村の屋台が天神社にお詣りする。浜手の祭りのような派手さはないものの約150段ある天神の石段を屋台を担いで駆け上がるのは危険なだけに緊迫感が漂う。私も担いで上がりました。まもなく還暦を迎える身にはちとこたえました。

 暗くなっても村中を練り歩き、疲れて帰っての楽しみは酒。今日は信州の「雲山」。ひやおろしらしい濃醇なうまみ、微かな炭酸が爽やかさを演出する。コノシロ鮨にあう。

 

【10月14日】

  灘のけんか祭りに行く。今年は宮前の桟敷席に柏井壽先生と山本一力先生をお迎えした。はじめこそセーブして呑んでいたが、様々な知り合いに出会ううち、ついつい飲み過ぎてしまった。夕方、祭り会場を後にし、「谷かつ」で二次会、さらに三次会へと繰り出したようだが、15日の朝、目が覚めたときには祭り会場のあとは良く覚えていない。まことに情けないことです。

 

【10月15日】

 目が覚めたのは5時頃。はて昨夜は何時頃、家に帰ってきたのか。記憶が定かでない。何軒か店をハシゴした断片的な記憶があるものの、思い出そうとしてもどうにもはっきりしない。今日は灘のけんか祭り本宮である。知り合いが海山の桟敷席に招いて下さっている。朝餉に粥を炊き、梅干しを添えて食べる。まだ躰に酒が残っているが、暫し二度寝して体調を整える。

 松原神社には12時頃着いた。宮中で1時間弱屋台見物した後、海山に向かった。御旅山練り場に屋台が来るには少々時間がある。予定より大分遅れがあるようだ。用意していただいた弁当をいただき、持参した酒「雪彦山」をやる。今日は酒を控えようと思っていたのだが、少し呑むと調子が出てくるから不思議である。知人が持ってきて下さった「大雪渓」もいただく。信州安曇野のキレイな酒だ。スイーっと口に入る。ワタリガニの濃厚な味をスキッと流してくれる。陶然とした心もちになった頃に神輿が入ってきた。三基の神輿をぶつけ合う様にヤンヤヤンヤの拍手を送り、また酒を呑む。

 そうこうするうち、次々と屋台が入ってきて練り合わせが始まる。2挺、3挺の練り合わせは勇壮かつ絢爛。お見事。

 夜に用事があり17時前に座を立つ。20日の大相撲姫路場所を前に枝川親方が姫路にいらっしゃっている。ほろ酔いで失礼とお詫び申し上げながら某所で会食。

 嗚呼、この日も呑み続け。翌朝目覚めたときにぼんやりとした頭に浮かんだのは「あぁ、生きてる」であった。とりあえず今年の祭も無事乗り切ったようです。