佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

豊島へ (2019年忘年サイクリング2日目)

2019/12/22

 昨日は日生でバーベキューを楽しんだ後、岡山駅前のホテルまで走ってきた。今日は豊島をサイクリングすべく8:40発の船に間に合うよう早朝から宇野港めがけて走った。他に仲間は4人いるが、その4人は岡山駅から宇野港まで輪行して電車に乗るというので、走るのは私一人である。6:30ごろ岡山駅前を出発し、宇野港には8:00ごろ到着。走った距離は24.55km。

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 宇野港から豊島家浦港へはフェリーと旅客船がある。8:40発は旅客船である。悪い予感がした。以前、直島から豊島に渡ろうとしたときに旅客船に自転車を乗せてくれなかった経験があったのだ。しかし、乗せてくれなければ、少々面倒だが自転車をばらし輪行袋につめて手荷物で持ち込めば良いと考えていた。発券場に行くと案の定自転車はダメだという。じゃあ輪行袋につめるので手荷物でというとそれもダメだという。いったい何なのだ。輪行袋は大きな荷物にはなるが、手持ちで乗船できる大きさである。それでも乗せられないとはどういうことだと抗議したがダメだという。電車に乗って宇野港に向かっている仲間にその旨伝え到着を待つ。せっかく輪行してきた自転車もやむなく港に置いて5人全員身ひとつで船に乗った。

 それにしても、この扱いには腹が立つ。確かに旅客船の構造上、自転車をそのまま乗せるのは無理がある。しかし、輪行袋に入れればなんとかなりそうなものだ。そもそも、しまなみ海道では島々に渡るのに自転車はそのまま乗せてくれる。松江の一畑電鉄も自転車のまま電車に乗せてくれる。広島県島根県は自転車にやさしい。岡山県は自転車に対して理解がない。昨日、岡山県のうまいもんと酒を楽しんで持っていた岡山県に対する好意が一気に醒めてしまった。岡山県よなんとかせよ。

 豊島家浦港に着くとレンタカーとレンタサイクル(電動アシスト付き)の案内がある。ひょっとしたら島内の商売のために自転車の持ち込みを拒否しているのではないかと思うほど熱心である。自転車は4時間1,000円で借りることが出来るらしい。わざわざ自転車で宇野港まで来たのに港に置いてきた無念を思うとレンタサイクルにする気がしない。さりとて歩きで島内を巡ったのでは時間がかかりすぎる。腹立たしい思いをなんとか抑えてレンタカーを借りて島内観光に出た。

 まずはクリスチャン・ボルタンスキーの『心臓音のアーカイブ』を見学。豊島には過去2回来ているがここは見学していない。

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 正直なところ『心臓音のアーカイブ』については「何だこれは? ケッ!!」という感想。金を払って入るところではない。船に自転車を乗せてくれなかったことが尾を引いて、心がささくれ立っているのだ。しかし唐櫃の砂浜と海は素晴らしかった。寒い冬でなければ、海を眺めてぼーっとしていたいところ。

 続いては豊島美術館豊島美術館には過去2回来ている。なにも変わってはいないが私はこの美術館が好きだ。少々寒く、床もひんやりしていたが暫し心を落ち着けて静寂を楽しむ。ささくれ立っていた心が静かに落ち着いていく。やはりこの美術館は良い。何度でも訪れたいところだ。

 2016年10月に訪れた時の記事をリンクしておきます。このときも直島から豊島へ渡る船で一悶着あったのだった。

http://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2016/10/02/230000

 

 豊島美術館見学の後、産廃不法投棄後を視るため島の西端に行ったが、立ち入り禁止になっており視ることは出来なかった。

 昼食をとろうと「海のレストラン」を訪れたが、この日は食事が出来ず飲み物とスナック類のみ。残念。

 豊島観光をそうそうに切り上げ、車を返して家浦港から徒歩五分の「金栄丸食堂」昼飯を食べながら酒を呑むことにしました。パスタとカレーを注文。生ビール、土佐久礼の酒「純平」をやりました。

 フェリーの出発時刻まで少し時間があったので「豊島横尾館」を見学。

 14:00家浦港発のフェリーで宇野港に戻り、宇野港から輪行しJRで姫路に帰着。以上で2日間の忘年サイクリングは終了。また来年も一緒に走ろうと約し別れました。