佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

年越し夜明け前の様子(落語三題)

 私の毎年の年越し風景はおおかた決まっているような気がします。正月を迎える準備として鰤の照り焼きを作る。豚の角煮を手間暇かけて作る。その二つが私の担当だ。あとは酒を呑む。大商大の学生が造ったという「商酎」という芋焼酎をやる。知人からいただいたものだがなかなかうまい。息子が帰ってきてからは酒に帰る。息子が手土産に持ち帰った「桜室町 備前幻」。雄町米らしい味を堪能する。蕎麦を手繰る。今年は親戚からもらった巻き寿司もいただいた。

 紅白は視ない。お笑いのバカ騒ぎに嫌気がさし、テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」を視る。しかし朝日的なところに嫌気がさす。かつては展開される議論に熱くなり文字どおり朝まで視たものです。しかしこの歳になると世の中が白黒、善悪、左右といったように単純に割り切れるものではないということがわかってしまい、TVで映される喧々囂々の議論がむなしくなる。やはり落語がいいなとYouTubeで落語を聴きながら元日の朝を迎えます。

 年越しに聴きたい落語の一番はやはり「芝浜」。私は酒呑みなので自分への戒めの意味もあります。いろんな噺家のものがそれぞれに味わい深いものですが、今年は談春にしました。談志の「芝浜」を聴いて立川流の門をたたいたというエピソードを思い出す。


立川談春・芝浜

 

 二番目は「掛取万歳」。圓生の語りが好みです。


圓生 掛取万歳

 

 三番目は志の輔の新作「歓喜の歌」。志の輔さんの人への温かいまなざしが感じられる名作です。


立川志の輔・歓喜の歌