『へうげもの 九服』(山田芳裕・作/講談社文庫)を読みました。
2012年9月に八服まで読み終えたのだが、その時点で一旦完結し続編の発刊については未定であったのだ。
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2012/09/16/152934
本を少しずつ処分していく中で、一服~八服揃えて会社の図書コーナーに寄贈しようと思ったのだが、ふとその続きが発刊されてはいないか確認したところ、なんと九服~十二服が発刊されているではないか。やはり読者からの熱烈なリクエストがあったのだろう。これはありがたいと早速、これら4巻を買いそろえ読んでいるのである。
出版社の紹介文を引きます。
さらば秀吉公、お世話になり申した。
武将茶人を描く異色大河漫画。
窯大国・朝鮮からイノチガケで得た新窯術によって、またひとつ「へうげた」うつわが生まれた。“織部ごのみ”はさらなる飛躍を遂げる。無謀な半島侵略に、武将たちの疲弊と不満は頂点に。政権簒奪(さんだつ)に燃える家康に対し、秀吉の命は潰(つい)えようとしていた。週刊「モーニング」連載の大河漫画、大躍進文庫版第9弾。
- 作者:山田 芳裕
- 発売日: 2014/01/15
- メディア: 文庫
利休に学び、利休に追いつこうとしていた織部の数寄も、いまや利休を離れ自分なりの数寄を求めるようになった。その席を面白うするには定石をわきまえつつ、どこかでそれを外さねばならぬとの境地に至った織部。これが最高の美であると極めたものが「甲」の作法であれば、その堅苦しきを嫌い、一段格を落とし一笑を誘う。それこそが「乙」なもの。
いよいよ秀吉の命が崩え、諸侯それぞれの思惑があらたな混沌を生み出しつつある。新たな時代の秩序とは、そして新たな時代の美とはいかなるものか。織部よこの混沌をどう生きる?