佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

「とんかつ 朔」の上ヒレと映画『弱虫ペダル』

2020/08/19

 久しぶりに映画館で映画を観ることにした。映画館は「アースシネマズ姫路」。映画は『弱虫ペダル』実写版である。

 映画は14:55開始を予約した。その前に昼メシ。最近ひいきにしている野里の「とんかつ 朔」で上ヒレ(160g)を食べました。

 やはりうまい。いつもなら肉の中心部がもう少ししっとりとしたピンク色なのだが、今日はやや揚げ時間が長かったようだ。しかし、ジューシーで柔らかい肉はいつもどおりうまい。最初は何も付けず、次は岩塩を一振りして、その次はレモスコを一振りして、あとはソースを付けてと4種類の味を楽しむ。レモスコはいわばレモンのタバスコ。瀬戸内レモンの爽やかな酸味と青唐辛子の辛みが効いた調味料である。

 ボリューム満点だが一気に完食。お腹がいっぱいで映画を観ながら寝てしまわないか心配だ。

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 腹を満たした後は映画。『弱虫ペダル』はアニメ版をみっちり観ている。従って映画のストーリーはおおかた予想どおり。しかしそれでも熱くなった。それがロードレースというもの。ロードレースは個人競技に見えて、実はチーム競技である。エースを勝たせるために他のチームメイトは力を振り絞る。誰だって自分が勝ってヒーローになることを夢みる。しかし個人個人がバラバラでは結局はチームのだれもトップでゴールすることはできない。ただ一人を勝たせるために他の者は犠牲になる。エースのアシストとして死力を振り絞って途中で脱落していく。エースは自分のために犠牲になってくれたチームメイトの思いを背中に背負って誰よりも早いゴールを目指す。それがロードレースなのだ。

 この映画はそんなロードレースのエッセンスをしっかり伝えている。だから熱くなれる。主人公がジャニーズ、他のチームメイトのキャストが若手イケメン俳優、マネージャー役がアイドル橋本環奈とくれば、チャラチャラした安っぽい映画かという印象をどうしても持ってしまう。しかし、ロードレースの本質がスクリーンに現れていれば、そんなことはどうでも良い。自分のすべてをロードレースに捧げ、ただチームの勝利だけを願う、そんな姿を観て熱くなれない人はいない。

 デッドヒートの末、勝者が決まるゴールの場面のセリフが忘れられない。

ロードレースのゴールはいつもこうだ 

勝者は空を仰ぎ見 敗者はうらめしそうに地面に伏す

  たしかコミックではヒルクライムの場面で使われていた言葉だった。「クライマーのゴールはいつもこうだ 勝者は空を仰ぎ見 敗者はうらめしそうに地面に伏す」 良い言葉だ。


映画『弱虫ペダル』(8.14公開)予告編