佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2020年12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1596
ナイス数:469

 

 先月は中旬に四国八十八箇所遍路旅に出たこともあって読んだ本が少なかったな。


ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~ (メディアワークス文庫)感想
子どもの頃、面白い本を読みかけたときのワクワク感を思い出してなんだかジーンときた。私は親戚の家に行っても、一人でその家にある本を読んでいる子だった。ジュール・ヴェルヌのSFシリーズなんかがあるともう羨ましくて胸をかきむしったものだ。もし横溝正史の『少年少女 名探偵 金田一耕助シリーズ』なんてものに出会っていたら、後ろ髪を引かれる思いで親戚の家を後にしただろう。栞子さんや扉子の足下にも及ばないが、私も本の魅力に取りつかれた人間だ。このビョーキは治らない。というより治したくないビョーキだ。#ニコカド2020
読了日:12月31日 著者:三上 延


dancyu (ダンチュウ) 2020年11月号「真っ当な酒場」dancyu (ダンチュウ) 2020年11月号「真っ当な酒場」感想
酒場紹介のトップは「日本一行くべき居酒屋は、益田にありました。」というタイトルで太田和彦氏が文を寄せている。dancyuの考える「真っ当な酒場」のいの一番は島根県益田の『田吾作』だということだろう。実は私は『田吾作』へ先月に行った。このdancyuを図書館から借りたのも、その際に板前のお兄さんから「太田さんが来て、そこの席に座ったよ。dancyuの取材だったかな」と聞いたからだ。そこの席とは階段を降りたすぐ左の4席ほどの小カウンターのことで、太田さんの定席である。私はまさにそこに陣取っていたのだった。
読了日:12月26日 著者:プレジデント社


京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋感想
幕末の京都、料理に秀でた才を持つサヨが妙見さんのご加護を受け、ただ独りで小鍋茶屋を切り盛りする物語。客はどうやら我々がよく知っている志士とそのゆかりの人。己が命を賭してもと覚悟を決めた志士がサヨが心を込めた料理に舌鼓を打つ。その刹那はあるいは安らぎであり、あるいは満を持すひとときかも知れない。サヨが積み重ねた研鑽と技量、そして何よりも客をもてなす心が志士たちの心に何らかの変化をもたらしたとしたら、それは歴史を作ったということかも知れない。続編においてどのような人物が登場し、どんな展開を見せるのか楽しみ。
読了日:12月25日 著者:柏井 壽


魔界転生〈下〉 (角川文庫)魔界転生〈下〉 (角川文庫)感想
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2020/12/23/000000
読了日:12月23日 著者:山田 風太郎


魔界転生〈上〉 (角川文庫)魔界転生〈上〉 (角川文庫)感想
最強と言い伝えられる剣豪は数多いる。誰が一番強かったのだろうというのは、剣豪小説を読む者なら誰しもが思うことではないか。歴史に名を残す剣豪がそれぞれ戦ったらどんな戦いになるのだろう、どちらが勝つのだろう。一度、戦わせてみたい。そんな夢みたいなことをこの小説はかなえてくれる。剣豪ものとして充分楽しめるのだが、そこはエンターテイナーたる山田風太郎。それだけにとどまらず、かわいらしい三人娘が囚われたり、あやしい魅力をたたえたくノ一を登場させたりと男心をくすぐってくる。山田風太郎、天才です。#ニコカド2020
読了日:12月23日 著者:山田 風太郎

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