2021/04/06
本日の厨房男子。
魚屋においしそうな真牡蠣があったので買って来ました。なんとなく真牡蠣は冬というイメージがありますが、春先が5月の産卵前ということで栄養が蓄えられ一番おいしいと思います。この時季を逃すと次のシーズンを待つことにもなる名残の牡蠣。こいつを「久保田 千寿」を呑みながら食べます。久保田は先日ひさしぶりに東京から里帰りした弟が持ってきてくれたもの。クセの無い飲み口でいわゆる淡麗辛口の代表銘柄。
牡蠣は焼いて食べたいところですが、残念なことに七輪と炭がありません。蒸し牡蠣にしました。香ばしさこそないものの、身がぷるんと仕上がり、火が丁度とおったタイミングで食べる蒸し牡蠣は焼き牡蠣に勝るとも劣らない味。熱々をハフハフと頬ばり、濃厚な旨味を味わった後、千寿を口に流し込むとたまらない。酒のあっさりとした旨味と牡蠣の旨味とが合わさり、この上なく幸せな味わいが口いっぱいにひろがります。さらにもう一口酒を流し込むと、辛口の酒が口中をスッキリと洗い流し、スッと切れてゆきます。真牡蠣と千寿、なかなかの取り合わせかと。
牡蠣を味わった後の食事は、カレイの煮付け、アラメ・下北昆布・人参・竹輪の煮ふくめ、ほうれん草の白和え。〆御飯は釜揚げしらす丼。
春の海の恵みを存分に味わった夕。